こふん日記

2011年の旅行記 メコン編、中央アジア編、チベット編

中央アジア65 サマルカンド

タシュケントの次はサマルカンドということになるのだが、面倒なのでサマルカンド、ブハラ、ヒバまとめて書くことにする。
一言で言うなら、ツーリスティックなサマルカンド鄙びたヒバ、足して2で割ったようなブハラだ。
もう少し詳しく書いてみる。
サマルカンドは、ウズベキスタン、というか中央アジアにおけるツーリストセンターのようなところで、だいたいの旅行者がここに集まると考えていいだろう。メコンでいうとアンコールワットを擁するシェムリアップのような場所だ。もし学生さんが中央アジアを旅行するのであれば、何も考えずにとりあえずサマルカンドに行けばいい。逆に他にどこに行こうかで悩むべきでない。
これはメコンにも言えることだが、若い学生が一人でベトナムを縦断したり、タイでトレッキングすることに僕は正直あまり意味を見出さない。それなら遺跡の絶対的な価値がありかつ仲間が見つかるシェムリアップですごす方が有意義だし、純粋に楽しめると思う。だからウズベキスタンについては、サマルカンドに行くという以上のことを決めずにサマルカンドに来るのが良い。

とは言え、サマルカンドにやってくれば「次にどこに行くか?」という話が必ず出るだろう。時間と体力と好み次第だが、個人的には敢えて西方のヒバをお勧めする。ここはツーリスティックなサマルカンドとまた異なる雰囲気を味わうことができる。小さな町ではあるが街全体がよく保存されているし、城壁や塔に「正当に」登って眺めることができるのもヒバだけの特権だ。夕刻、日が沈む直前の未完のミナレット得も言われぬ美しさは忘れがたい。
料理についてもサマルカンドとはまたちょっと違う。特にこの辺りでしか見ない小さなキュウリは旨かった。バザールで買ったのがあまりに美味しくて、タシュケントに戻った後タシュケント中のバザールを探したが、遂に見つからなかった。
ブハラももちろん魅力があるし、行って後悔する場所では決してない。だからその時の気分で行先を決めることに何の問題もない。

さてサマルカンドに話を戻す。シャーヒジンダ廟では、修復の是非について考えさせられた。唯一修復されていないシャーディ・ムルク・アカ廟とその他を見比べると楽しみ方が一つ増えると思う。

 

サマルカンド



 

ブハラ↓



 

ヒバ↓