こふん日記

2011年の旅行記 メコン編、中央アジア編、チベット編

中央アジア68 バザール

バザールは付設された食堂での食事も含めてチョルスーで殆ど事足りるが、他のバザールもそれぞれ特色があるので行ってみると楽しい。一番いい果物が売られているのはアライバザールだった。活気や飾り気はないが、とびきり新鮮でおいしいブドウが手に入ったのはここである。ただし値段も他のバザールと比べても飛び抜けて高く、桃一つが100円だった時はさすがに桁を間違えているのではないかと疑ったくらいだ。

それから、長期滞在するなら街外れにあるヤンギアバードバザールも一度は行っておきたい場所だ。日曜日だけ開かれる蚤の市は、30番バスに揺られてはるばる行っても後悔しないだろう。売っているのはガラクタばかりだが、カオスな雰囲気を味わうだけで楽しい。一番の見どころは観賞魚コーナーで、廃墟のような建物の中にブルーライトで照らされた水槽が並び、その中を熱帯魚や小サメが泳ぐさまは、この上なく幻想的でシュールなのだ。そして最後、街に帰る時に露店で売られているフェルガナ盆地のメロンを買って帰るのを忘れずに。チョルスーではなかなかお目にかかれないからだ。
なお、ナイフがなければここで手術用メスを買うことも出来なくはない。ただ地下鉄で警察に咎められた場合どう言い訳をしたらいいのか、僕にはいいアドバイスが思いつかない。