こふん日記

2011年の旅行記 メコン編、中央アジア編、チベット編

中央アジア43 ワハーン回廊へ

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峠を越えるとその名もまさしくパミール川という名の川が現れる。この辺りの標高はだいたい4000m程度だけど、周囲に突出して高い山がないせいで、雰囲気は全体になだらかな丘陵地といった風情だ。どこかから水が湧いてくるのか、水量は意外と多く流れは速い。川幅は狭いところだと5メートルほどで、濡れることを厭わなければ渡渉することも可能だ。実はこのパミール川の向こうはアフガニスタンなのだ。この柵も警備もない場所で、その気になればアフガニスタン密入国することができるのか、という発想を頭に浮かべると動悸がした。

このゆるやかな土地を流れる水は、下流に進むにつれ大地を削り深い峡谷へと育っていく。そして谷が深くなり、道から谷底が見えなくなる頃、前方に巨大な山塊の白い頭が姿を現す。谷を下り視界が少しずつ開けてくると山塊の全容が徐々に見えてくる。

そこに広がっていたのは、三方を巨大な山に囲まれた一辺5kmの広大な三角州だった。車は三角州に向かって山を下った。こうしてパミール川とワハーン川の合流点の村ランガルに到着した。