こふん日記

2011年の旅行記 メコン編、中央アジア編、チベット編

ゴーン被告の海外逃亡

ゴーン被告が、

・自宅から関西空港まで移動し

・楽器箱に隠れて

関西空港からイスタンブール経由でレバノンに到着したと仮定

レバノン政府は関与を否定

 

  1. 自宅から空港までの移動手段
  2. 同行者に外交官は含まれていたか
  3. 同行者は実在の人物か
  4. 鈴木副大臣は12月20日の時点で計画を知っていたか

1.自宅から空港までの移動手段

自宅から、いかに気付かれずに連れ出したか。関西空港までの遠距離をどうやって阻止されることなく安全に運んだか。

 

2.同行者に外交官は含まれていたか。

仮に外交官が外交行嚢として持ち出したとすると、関与した国と人間が公に特定され、かなりまずい。

外交官が含まれていない場合、「楽器箱?」をどうやって調べられずに機内に持ち込んだのだろうか。開けられないことが事前に分かっていたとすると、関西空港出入国審査・荷物検査の運用に問題があったということにならないか。

 

3.同行者は実在の人物か。国籍は。

パスポート上の情報は近いうちに報道されるだろうが、レバノン国籍として、到着地点であるレバノンからの回答待ち。

もし偽造パスポートであれば、レバノンが彼らを逮捕しないのは説明がつかない。

戸籍上、実在する人物であった場合、素性がばれてしまった彼らの保護をどう行うか。いずれにしても国外への渡航は不可能になる上、10人以上の工作員の顔が割れるのはデメリットが大きい。

 

4.鈴木副大臣は知っていたか。

知らなかった。

 

今後の展望

レバノン側が今回の脱出計画を日本に事前周知し黙認したのであれば、ゴーン被告はしばらく静かにしているだろうが、もしレバノンやフランスが相応の覚悟を持って協力したのであれば、ゴーン被告は海外メディアのインタビューに応じ、日本の司法における人権軽視を声高に主張する映像が世界中に流れる事態になるだろうが、その場合において日本側は誰がどう対応するか。

対応者は検察庁東京地検しかないと思うが、「適切なプロセスにのっとり進めており、ゴーン被告が主張するような人質司法にはあたらない」という声明文1枚を出すだけで足りるだろうか。滔々と喋るゴーン被告に対して、顔出しして反論する必要性はないだろうか。司法の不透明性という視点で、海外メディアが伊藤詩織さんの件に再びフォーカスを当てることにならないだろうか。桜を見る会や補佐官スキャンダル対応に手を取られているであろう状況を考えると、この問題を2週間以上引き延ばすと良くない影響が出るかもしれない。