こふん日記

2011年の旅行記 メコン編、中央アジア編、チベット編

カンボジア2 プノンペン

2011年3月16日

4時に目覚めた。ベッドの上に小さな羽虫がピョンピョン飛び跳ねていたので、一つずつ取り除いて横になった。次に目が覚めると7時だった。枕が自分に合っていたのか、よく眠れた。
バスの出発は7時45分、ピックアップは7時半だった。時間が迫っていたので急いで顔を洗って荷詰めをして、ホテルの玄関で待つことにした。しかし7時40分になってもお迎えは来ない。宿にいるのは掃除のおばちゃんだけで、言葉が通じない。もう間に合わないので、外に出てバイタクを拾って2000リエル(40円)でバスターミナルまで向かった。
こうなるのであれば初めから2.5ドルのバスチケットを買って、早い目にバスターミナルに行って朝食を食べれば良かった。やっぱり下調べなしのぶっつけ本番は良くない。

バスは満席だった。地元客3割、旅行者7割くらい。意外と年配の旅行者が目立つ。途中一度だけ食事休憩があった。ラーメンを頼むとモツがたっぷり入ったラーメンだった。腸は一口だけ口にしたが、衛生的に怖くてそれ以上は食べられない。
12時にプノンペンに到着した。客引きがすごいのでとりあえず目抜き通りへ出た。バスターミナルは町の中心から近い。
1軒目:アンコールブライト。18ドルと20ドル。18ドルは窓なし。20ドルは広々している。
2軒目:名前忘れた。20ドルと25ドル。25ドルはバルコニーの付いた立派な部屋だった。
3軒目:フェイバーホテル。20ドル。エアコン、冷蔵庫、バスタブ付き。サムスンのテレビ、サンヨーのエアコン、日立の冷蔵庫だった。立派なバスタブに惹かれてここに決めた。

さてプノンペンと言えばキャピトルホテルだ。メコンの国々でもっとも有名な安ホテルかもしれない。プノンペンに来たことはなくともキャピトルホテルの名だけはどこかしこかで耳にしたことがある。どれもおどろおどろしい噂だった。
という訳で一度見てみようとランチに行った。しかし残念ながら、1階のレストランと客は、想像していた魔窟ではなく普通のゲストハウスだった。トンカツとライスを食べて後にした。ところでcapitol hotelはキャピタルではなくキャピトル、すなわち国会議事堂だ。日本のキャピトルホテルも名前の通り、首相官邸を見下ろす場所にある。だからレジデンスも窓が開かないようになっている。じゃあプノンペンのキャピトルホテルはなぜキャピトルなのか?20年前から知る人なら、歴史を遡って教えてくれるかもしれない。しかし20年後には説明できる人が誰もいなくなってしまうだろう。

町をぶらぶらしてみるが日差しが強くてすぐにダウンした。ガイドブックだけは最低限必要なので、大きな本屋でロンリープラネットを購入した。4.5ドルと異常に安い。よく見ると糸で綴じられたコピーだった。街で一番の本屋でコピー商品が出回っているならば、逆に正規品をプノンペンで買い求めるのはきっと難しい。

久しぶりにバスタブに浸かり、クーラーをがんがんに効かせて、インスタントのカフェラテを飲む。最高だ。この時期のメコンは暑すぎる。昼間に活動しないことに決めた。