こふん日記

2011年の旅行記 メコン編、中央アジア編、チベット編

ベトナム縦断30 ハーティエン

2011年3月13日

深夜0時半に夢で目が覚めた。誰かが物陰から僕を見ていて、戻ってくるよう呼びかける夢だ。ハッとなって起き上がったが、少し冷静になってそんなことがあるはずないことに気が付いた。心身ともに疲労が溜まっているのかもしれない。
気を紛らわせるためテレビをつけた。ドラえもんが流れていた。宇宙にビーチを作る話だった。もちろん憶えている。小さい頃にドラえもんは何度も繰り返し読んだ。この話はドラえもんには珍しくハッピーエンドだった。声も昔のドラえもん大山のぶ代)に似ていたので、なぜかうれしかった。引き続き「ナバロンの嵐」が始まった。ロバートレッドフォードが第二次世界大戦中のユーゴスラビアに潜入する映画だ。深夜に何度か放映されて好きだった映画の一つだ。チャンネルを変えると「名探偵コナン」だった。ベトナム語が分からなくても、コナンは見ればストーリーが理解できる。日本のアニメが眠れない夜のいい慰みとなった。テレビは最大の娯楽だ。心が少し癒された。

朝食は屋台でチャオガー(鶏の粥)にした。25kD=100円。ネギ、モヤシが載っていて、なによりこの粥自体が驚くほど美味だ。今まで食べた粥の中でTOP3に間違いなく入る。レシピを教えてもらって日本で作りたいと思ったくらいだ。これならばお腹の調子が悪くても食べられる。
しかしながら昨日から始まった下痢が止まらない。昼食は抜きにした。午後少し外出した。体調が悪いならよせばいいのに、トーチャウ大橋を南岸に渡って、どうってことのないお寺を回ったのだ。どこのガイドブックにも載ってない。そりゃそうだ。見返してみると一枚も写真を撮ってないのはよほど興味を引かなかったのだろう。かすかな記憶と言えば、あちこちで乾燥されていたコショウの強い香りくらいだ。今日は晴れて暑くて疲れた。トーチャウ大橋を戻りながら計画性のない行動を後悔した。せめて途中で引き返せばよかった。方向転換がサクッと出来るフットワークの軽さが欲しい。先行きが見えた段階でプランBに切り替える柔軟性が自分には欠けている。これは後天的努力で変えられるだろうか?Nature or nurture?

夕食はフォー66という店でバラ肉のせご飯にした。フォー24とかフォー2000とかあるが、それぞれ由来がある。しかし66の意味が今一つ分からない?フォーの後に数字を続けるのがベトナムの流儀ならば123とか77とか88も探せばどこかにあるのだろう。