こふん日記

2011年の旅行記 メコン編、中央アジア編、チベット編

中央アジア59 ホジャンド朝活

8月14日

夜が明けないうちからバザールは活動を始める。喧騒で目を覚ました時、時刻はまだ深夜4時半だった。窓を閉めて寝直したが、それでも窓越しに商人の元気な声が部屋の中にまでに忍び込んで来る。心地よい騒がしさだなと思っているうちにまどろんでいた。次に目を覚ました7時には市場は完全に覚醒していた。僕も活動を開始することにした。

宿を出てレーニン通りを上がっていくとシルダリヤ川に出る。ベトナムフエの香江を思い出すような青い川だ。アジアで青い川は珍しい。何とも言えない懐かしい気分に襲われた。シルダリヤ川を渡りさらに北上すると、広場があり大きな銅像が立っている。去年まではレーニン像が飾られていたそうだが、イスマイール・サマニ像に取って代わられていた。旧ソ連の国ではよくある話だ。特に中央アジアは自国をまとめるストーリーを作るのに苦労している。タジクの場合、それがイスマイール・サマニだったということか。ただイスマイール・サマニの墓は実はウズベキスタンにある。この点についてどう折り合いを付けているのかいつか機会があれば聞いてみたいと思っている。